まずヨーロッパですが、前回も少し書きましたが、クリスマス〜新年にかけてあちらは長い休暇に入ります。
ですから、人々は帰省や冬のバカンスに出掛けて、街中の人の数が減ります。逆に観光客の人数は増えるので、どこへ行ってもいつもより所要時間がかかるのが常です。ですから、この時期旅行を組まれる場合は、時間的な余裕を考慮に入れて組んだほうがよいでしょう。
美術館・博物館・商店などの開館/閉館(開店/閉店)時間も要チェックです。美術館・博物館関係は、通常の休み(大概は月曜日か火曜日が休み)に加えて、クリスマス25日は全てお休みです。また英国は翌26日もボクシングデー(といってもスポーツのボクシングとは全く関係がありません。『BOX=箱に詰める』ことから、元々はクリスマスの翌日に身分の低い人達−前日のクリスマスに主人の為に働いていた召使など−の為にプレゼントを贈って、その箱を開けた日)の祝日でお休みになります。
ブティックやデパート、おまけにレストランまでクリスマスの日はお休みです。日本だったら、一番のかきいれ時なんですが、向こうの人達の考え方は、そんなに卑しくなく、商売の損得勘定より信仰、あるいは家族を優先するんですね。
何といっても、日曜日や祝日は『安息の日』ですから。
フランスなんて、日曜日にお店開けるんなら、税金を沢山払わないと許可してもらえないんだそうですよ。
もっとも最近では開いてるお店がちらほらあるそうですが....
逆に大晦日まで美術館・博物館・お店が開いてるので、そこは少し日本とは異なります。
ですから、年末のヨーロッパは、25・26日の過ごし方が要注意ですね。
年始は、元日だけはどこも休日で八方塞ですが、なんと2日から通常営業なんですね〜。ひょっとして『三が日』なんて日本だけの習慣なのかも知れませんね。
おまけに11月末から始まったクリスマスの飾りつけは、大体どこも1月上旬まで綺麗なイルミネーションをご覧いただくことが出来ますので、なんか少し得した気分になれますよ!
そうそう、世界中カウントダウンは凄く盛り上がりますが、パリのカウントダウンも凄いですよ。シャンゼリゼ大通りは人でごった返すんですが、新年に切り替わった瞬間、人々は誰彼構わず祝福のキッスをしまくるんです(失礼しました。正しくは、キッスをしたい放題なんです)。この時だけは、無礼講。本当に誰でもOKなんです。
だから、日本の男性諸君は、チャンスですよ〜。どうですか皆さん、『大晦日ご出発 パリ・カウントダウンツアー パリのマドモワゼルがあなたを待っている〜男性限定0泊3日の旅』なんて、結構集まるかも...
所変わってアメリカですが、アメリカはさすが商売熱心な国、ビジネスチャンスを逃さないですね。クリスマスでもしっかりお店開けて、どこもセール合戦で熱いです。
この時期のニューヨークは要注意です。全米中からクリスマスプレゼントを買い求めて、人が集まってくるんです。ですから、12月上旬の寒〜い零下のニューヨークはホテルが取れないんです。ツアーの安い時期で飛行機なんかガラガラなんですが、現地は凄く混んでました。
非キリスト教の国々は、どうでしょうか?
多くの東南アジア諸国では、西欧文化の影響で、日本と同じ様なクリスマスを送ります。年末年始は日本ほど休暇が長くなく、欧米同様正月は2日から通常営業します。むしろ旧正月が要注意です。毎年日付が変わるんですが(大体1月末〜2月上旬頃)、この時はまるで日本のお盆のように身動きがとれなくなります。
おもしろいのはアラブ圏の国々です。見事なまでに、平常通りです。『えっ、何、クリスマス、何それ?』って感じで、唯一、マクドナルドとケンタッキー、それから米国系ホテル(シェラトン、ヒルトンなど)の中だけ、クリスマスしてました。
アラブの人々の偉いところは、他宗教を決して批判しないことなんです(一部過激な人たちがいますがそれは本当に少数なんです)。ありのままに受け入れる、ですから町中でクリスマスしてても一向に構わないんだそうです。もともとキリスト教とイスラム教は兄弟みたいなもんだから、キリストのことを認めてて、例えば子供にプレゼントをしたりもするんだそうです。もちろん、国によって若干温度差はあると思いますが...
アフリカとか北極圏とか南の島々は、どうなんでしょうね?
僕も行った事ないので、残念ながらご紹介出来ないんですが、一度この時期に行ってみたいですね。何か情報をお持ちの方は、良かったら教えてください。
誰が考えたのかわかりませんが、365日を1年とし、世界中の殆どの国がそのルールに従い、どこにいても一様に新年を祝うんだと思いますが、この光景は宇宙人の気分になって客観的に見ると、『なんでいつもと変わらない1日が始まるのに、今日だけみんなワイワイ騒いでるんだろう?』って時たま不思議な気持ちになります。僕だけでしょうか?一体誰がいつ始めたんでしょうね、この習慣。つくづく不思議です。